付録の愉しみ 4

文庫本の巻末には付録がある。
この人が文章を寄せていたのか、
あぁ良かったなと思う時がある。

たとえばその中のひとつ。
「須賀敦子全集 第三巻」河出文庫の巻末に、
堀江敏幸の「夕暮れの陸橋で」がある。
六十余年の遠泳を泳ぎきった泳者に
プールサイドから手を差し伸べる
同胞を労る言葉。

10.Nov.2012